ある日上司が中国人になった①
会社が中国資本を取り入れて経営層交代。
ある日、上司が中国人になりました。
自動車部品IT業界で、AIとかIotとかには多少知られた会社でしたが、やく2年の準備期間を得て買い手が見つかり中国系企業の仲間入りをしたわけです。勝手に日本の大企業がなんとかしてくれると思っていたけど、そっちにはいい条件の企業が見つからなかったようでした。
中国は何度も出張で訪れたこともあり(広州や北京に数回)、良いも悪いも慣れているというかすんなり受け入れられたタイプだと思います。
新社長はシュウさん!本国でも1代で成功を収めた若干40歳の若手実業家。新会社として発足する初日に来日しました。朝礼をする会議室に社員全員が集められます。みんな緊張感があります。「クビ」「配置換え」「降格」「左遷」いろんな(だいぶ勝手な)憶測が飛び交っています。「ああ、買収される会社ってこんな雰囲気なんだな〜」なんて思いながら社長あいさつ。
シュウさんは、ゆっくり、ぼくたちに語りかけるような口調で話し始めました。
・・・中国語で。
いやいやいや、わかんねえから!
中国語だれもわかんねえから!
始まる前に気づけよ、てか通訳用意しておけよ!
話すスピード、間のとり方、目配り、どれも気遣っているのがわかる。。
でも、なんて言っているかわかんねえよ!
もう前途多難だ、、。